2014年 04月 22日
流通市場にない靴 |
土曜日、ジョーワークスから靴が出来上がって来ました。
ほとんどがショルダーレザーの靴で、アバンティとグロスターロードの分を荷造りしてから靴を手に取り、じっくり眺めました。
アッパーにキズや凹みはあるものの、以前から比べて釣り込みが良く、出来がいい。
木べらでへこみをなでながら大事に扱っていると、どんどんよく見えて来た。
「やはり、ショルダーはイイ!」
ショルダーレザーの靴がなぜ市場に流通しないのかを私独自の考えでお客様に説明することが多く、ほとんどの皆さんは首をひねってしまう。
そういえば、数年前にこんな事がありました。
ある日、ちょっと小柄な男性が来店され、ざっと商品を眺めてから
「いや〜、見事に流通市場になり靴ばかりですね〜。いや、これ、褒めているので。。。」
私があっけにとられていたら、その方は自分が県内出身で、美大卒業後にイタリアへ行き、空間照明の会社を作り、、、イタリアの靴メーカー(職人)のシルバーノサセッティ夫妻と家族でのお付き合いをしているとの事等を話されました。
その後、その方の紹介でサセッティさんがKOKONに来店するなんて夢にも思いませんでした。
サセッティさんと私は革話等で盛り上がり、サセッティさんが息子さんがデザインしたシルバーのキーホルダーを私に下さったので、私はレフティ見国さんのレザーカービングのキーホルダーを記念に差し上げると大変喜んで下さいました。
やはり、「物造り」されている方だなあ、と思いました。
そして今も忘れていないのは
「私は(牛)革を扱うので、牛肉を頂いています。」
というサセッティさんの言葉です。
私は感動して、その日から心の中で意識して「肉と革」を頂くようになりました。
革が可能な限り、長く人に役立ち、愛されるような企画と加工を考え、
実践し、修理も同様に受け入れ、対応しました。
あの日の出逢いはとても大切な縁となり、その方はその後金沢21世紀美術館の関係の仕事もされていて、今でもお会いする事があります。
ショルダーは名前の通り、牛の肩の部分の皮を加工した物です。
私は30年以上前にアメリカのトニーラマのブーツで同じショルダーのブラック、チョコ、キャメルのブーツを扱っていました。
「KOKON」を創業してからはルケーシーのハンドメイドブーツでも同じレザーの物を扱い、この革の(履く人の)使いよさと耐久性と経年変化の良さも知っていたのです。
高野と靴を作り始めた頃に展示会でこの革を見つけてすぐに靴に利用しました。
また、セントラル靴では412のユーチップを始めたときから革を持ち込みました。
その後、多くのお客様がこの革の靴を喜んで下さっています。
最近、セントラル靴で製作する大手ブランドが扱い始めて問屋の担当が喜んでいました。
私もうれしいです。
模様が不揃いでキズが付きやすいショルダーレザーは一般的に靴には「規格外」で、
作られた製品は問屋やバイヤーの皆さんには扱いにくいでしょう。小売店でも。
そう言えば昔、アレンのコードバンのシミを「どうして?」と質問したら
当時の代理店の社長の長嶋さんに
「ココンさん、そんなこと言っていたらコードバン扱えないよ!」
と言われました。
そんな私は製作と販売の現場で19年になり、成長したな〜と思います。
お陰様で競合しない製品ばかり作ってしまい、増々市場にないサービスを増やしています。
この前、ジェームスに424(フルブローグ)のショルダーの黒、チョコ。キャメル、赤、ネイビーとイルチアのスエードのタバコとフレンチブルーとニューグレープをオーダーしました。(ウィングチップまつりか?)
イルチアのベティスカーフのワインで407や、408のアノネイの、、、いや〜
ジェームス、岡ちゃん、遠藤君、宜しく!頑張ってね!
高野も常ちゃんもだよ!
金沢と名古屋と横浜でしっかり営業するからね!

在庫のショルダーの靴が出来上がりました。

ショルダーキャメルのコバ仕上げは「コイチャ」も良いけど、私は「ブラウン」派です。あなたはどちら?

ショルダーブラックは雨染みにも強く、その後に磨くとさりげないイイ艶が出ます。
そうですね、T様!仕事靴としておすすめです。

このチョコ色はとても良い変化をします。

ダークブラウンのクリームとポリッシュで磨いている私のダグラス。
実用しながら磨いて楽しみましょう!(ショルダーチョコ)

ハンドメイドの定番となったショルダーレザーのStafford。
ほとんどがショルダーレザーの靴で、アバンティとグロスターロードの分を荷造りしてから靴を手に取り、じっくり眺めました。
アッパーにキズや凹みはあるものの、以前から比べて釣り込みが良く、出来がいい。
木べらでへこみをなでながら大事に扱っていると、どんどんよく見えて来た。
「やはり、ショルダーはイイ!」
ショルダーレザーの靴がなぜ市場に流通しないのかを私独自の考えでお客様に説明することが多く、ほとんどの皆さんは首をひねってしまう。
そういえば、数年前にこんな事がありました。
ある日、ちょっと小柄な男性が来店され、ざっと商品を眺めてから
「いや〜、見事に流通市場になり靴ばかりですね〜。いや、これ、褒めているので。。。」
私があっけにとられていたら、その方は自分が県内出身で、美大卒業後にイタリアへ行き、空間照明の会社を作り、、、イタリアの靴メーカー(職人)のシルバーノサセッティ夫妻と家族でのお付き合いをしているとの事等を話されました。
その後、その方の紹介でサセッティさんがKOKONに来店するなんて夢にも思いませんでした。
サセッティさんと私は革話等で盛り上がり、サセッティさんが息子さんがデザインしたシルバーのキーホルダーを私に下さったので、私はレフティ見国さんのレザーカービングのキーホルダーを記念に差し上げると大変喜んで下さいました。
やはり、「物造り」されている方だなあ、と思いました。
そして今も忘れていないのは
「私は(牛)革を扱うので、牛肉を頂いています。」
というサセッティさんの言葉です。
私は感動して、その日から心の中で意識して「肉と革」を頂くようになりました。
革が可能な限り、長く人に役立ち、愛されるような企画と加工を考え、
実践し、修理も同様に受け入れ、対応しました。
あの日の出逢いはとても大切な縁となり、その方はその後金沢21世紀美術館の関係の仕事もされていて、今でもお会いする事があります。
ショルダーは名前の通り、牛の肩の部分の皮を加工した物です。
私は30年以上前にアメリカのトニーラマのブーツで同じショルダーのブラック、チョコ、キャメルのブーツを扱っていました。
「KOKON」を創業してからはルケーシーのハンドメイドブーツでも同じレザーの物を扱い、この革の(履く人の)使いよさと耐久性と経年変化の良さも知っていたのです。
高野と靴を作り始めた頃に展示会でこの革を見つけてすぐに靴に利用しました。
また、セントラル靴では412のユーチップを始めたときから革を持ち込みました。
その後、多くのお客様がこの革の靴を喜んで下さっています。
最近、セントラル靴で製作する大手ブランドが扱い始めて問屋の担当が喜んでいました。
私もうれしいです。
模様が不揃いでキズが付きやすいショルダーレザーは一般的に靴には「規格外」で、
作られた製品は問屋やバイヤーの皆さんには扱いにくいでしょう。小売店でも。
そう言えば昔、アレンのコードバンのシミを「どうして?」と質問したら
当時の代理店の社長の長嶋さんに
「ココンさん、そんなこと言っていたらコードバン扱えないよ!」
と言われました。
そんな私は製作と販売の現場で19年になり、成長したな〜と思います。
お陰様で競合しない製品ばかり作ってしまい、増々市場にないサービスを増やしています。
この前、ジェームスに424(フルブローグ)のショルダーの黒、チョコ。キャメル、赤、ネイビーとイルチアのスエードのタバコとフレンチブルーとニューグレープをオーダーしました。(ウィングチップまつりか?)
イルチアのベティスカーフのワインで407や、408のアノネイの、、、いや〜
ジェームス、岡ちゃん、遠藤君、宜しく!頑張ってね!
高野も常ちゃんもだよ!
金沢と名古屋と横浜でしっかり営業するからね!



そうですね、T様!仕事靴としておすすめです。


実用しながら磨いて楽しみましょう!(ショルダーチョコ)

by kokon-y
| 2014-04-22 15:16
| Factory Japan