2017年 10月 09日
K様のブックカバー |
K様(男性)は16年前の12月からのお付き合いで御常連です。
靴やブーツ、そしてベルトにレザーグッズ、特にレフティーズ・レザークラフトの
見國さんの細かく美しいレザーカービングがお好きで、今まで色々なものをオーダ
ー頂きプロデュースしました。今回はかねてから御相談があったブックカバーの依
頼を7月18日に頂きました。子供の頃からお持ちの聖書のカバーで、新版になっ
た場合にページ数が増える事への考慮が必要でした。暫く靴の仕事が忙しく、時間
が取れてから設計と試作を私が行い、見國さんにも相談してからK様にお出で頂き、
原案をお伝えして仮縫いを行いました。
その後、資料を見國さんに送り、「これからやる!」と色んなチェックの連絡があ
ったのは3週間前で、「もしかして僕が島根に行く前に完成するんでは?」との思
いは的中しました。
土曜日に受け取りに来られたK様に、まず出来上がりを見て頂くと大変喜ばれて感
動されました。そして本をお借りして恐る恐るカバーに入れてみると、なんとやっ
ぱり”ピッタリ!!”でした!今度は私が感動、感激しました!
ストラップのアールが少し大きいのですが、革が柔らかくなると落ち着きます。
そして何より、ページ数が増え、マチが大きくなってもストラップの交換が必要な
く、そのままで大丈夫そうでした。カバーの表とサイド、そして後は2枚合わせの
革を間に挟んで縫い合わせてあるので、マチを大きくする場合は、その2枚合わせ
の革を幅の広い新しい物に換えるだけで他のパーツはそのまま利用出来て、表紙の
開きもスムーズでした。
「見國さんに宜しくお伝え下さい!」K様の笑顔とお言葉に「はいっ!」と笑顔で
応える私でした。「ヤッター!」
コーナーに革を挟んで縫っています。細かいピッチの縫いも美しい。
見國さんにも確認しました。柔らかくなるとアールが小さくなって落ち着き
ます。
K様、見國さんありがとうございました!!
by kokon-y
| 2017-10-09 19:16
| Diary