2016年 09月 09日
「和やかなミーティング」 |
火曜日に東京ミーティングの為、出張しました。
私は今回、レフティー見國さんが制作・使用していた
アコーディオン・ガセット・ブリーフケースを持って行きました。
少々の雨が降っても、アメリカの荒野を駆け抜ける馬のサドルの様な
バッグはたのもしく思いました。
東京でのランチは浅草の親戚の“夢屋”でほうれん草のチキンカレーを食べました。
ほうれん草ペーストの自然な甘さが感じられるハマる味でした。
来月はマトンにしようかと思いました。
私は予習をする為、ミーティング1時間前にバッハ近くの交差点に着きました。
そして信号待ちでバッハの方を見ると閉まったシャッターに白い張り紙を発見しました。
「休みだ…。」私は去年の9月のミーティングの時も
お店の前まで行って張り紙を見た事を思い出しました。
私はすぐに皆に「雷門前のスタバに変更!」のメールを送りました。
ところが私が着いた時のスタバが混んでいて
到着した涌井君も笑いながら「大丈夫ですか?」と心配していました。
そして常ちゃんが着いたとき、
「高野君とこの前言った静かな喫茶店がありますよ。」
と提案してくれました。
私は常ちゃんにそこに行ってもらい、座れるかどうかのメールを待つ事にしました。
そして大丈夫のメールが来たので、ジェームスには場所をメールして
高野と涌井君と3人でそのカフェに向かいました。
そこは“夢屋”の近くのビルの3階にあり、広く、綺麗なお店で
私達と夫婦一組だけでした。
常ちゃんは奥の窓側のソファーにゆったりかけていました。
そのうち私達だけになり、ミーティングはとても和やかで
話し合いがスムーズに進みました。
高野へのレディースのビスポーク、常ちゃんのビスポークとパターンオーダー、
そして新潟のT様のビスポーク2足目のローファーの打ち合わせを行いました。
ジェームスとはレディース1号ダブルモンクについて意見を出し合い、
まず22㎝から24,5㎝を造って、お客様の反応を見てから、
もう一度必要な改造を行って、また同じ様に様子を見て、
私が確認後に21.5㎝から25.5㎝のアッパー、ライニング
の金抜き型を設備投資することにしました。
「良いものにするにはやはり時間がかかりますね。」
ジェームスの言葉に私も同感でした。
私は履き口のトップラインにまだ少し不安がありましたが、
ピッタリフィットした西能登支部のM様の奥様のオーダー第1号は
制作する事になっています。
それでもライニングをもう少し甲すべりの良い、
そして柔らかく、クッション性のある革にすることを指示しました。
M様に喜んで頂ける靴にする為の考えです。
奥様がご出産を頑張られたことへのご主人の感謝のお気持ちからの
プレゼントで、奥様も楽しみにされています。
ミーティングを終えて外に出た時は
もう3時半になっていました。
材料を買う常ちゃん、ジョーワークスに戻るジェームス、
そして高野と涌井君とも別れて、私は浅草寺を通り抜けて、
ホテルの方へ向かいました。
ロック通りを歩いていると
自転車に乗った人が私を抜いて、振り向きながら
私の手元を見ているようでした。
「いいカバンだね〜。すごいね〜!」
私がニッコリすると
「レフティーさんのだよね?カックイイ〜!!」
とその人は声を高く張り上げました。
「ありがとう〜!」また私はニッコリしました。
その人はうれしそうに肩をゆらしながら自転車を漕いで行きました。
空を見上げると雲の間から青空が見えました。
私は鞄のハンドルをぎゅっとにぎって、少し胸を張りました。
by kokon-y
| 2016-09-09 20:00
| Diary