2010年 03月 02日
常ちゃんの仮縫い付き10分仕立て |
Edimburgh ビスポークの10分仕立てです。
先週土曜日に富山のご常連I様がご夫婦で来店されました。昨年、ご相談頂いた内容からEdimburghを提案させていただき、前回仮縫い付きでHolyheadの八方手もみカーフ、ワインを10分仕立てでお作りしてから少し間があり、I様の完成度へのこだわりを考え、今回も仮縫い付きで製作することになりました。
アッパーはカールフロインデンベルグのマホガニー。エラスティックはリングトカゲのダークブラウンを使い、ワイン系でステッチをかけました。
前回、高野が担当で調整したラストを今回は常ちゃん(常世田)が受けて担当しました。仮縫いでは私も甲のあたり具合やI様の反応にかなり神経を集中しましたがその結果から常ちゃんが小指側のラスト調整が必要だと判断し、10分仕立てで今回の靴が出来上がりました。
ボックスカーフのツヤと細かくしっかり縫いしめ美しく目付けされたウェルト。
出来上がった靴を履いていただくときは、今でもドキドキするのですが、当日ご予約のお電話を奥様から頂いてからずっと緊張していました。そして実際I様に足を入れていただいたとき「おっ。」と一言いわれ、いつものようにスタスタと歩かれ、座られ、真剣に考え込まれてから、ようやく笑顔で「イイ!これイイ!」と反応され、こちらも大きく息をついたのでした。
ウェストからヒールへのライン。メリーソール仕様です。
I様はこの職人イイよ!ぜひ宜しく言っておいて!」と私に言われ、(常ちゃん、やったな!)という気持ちと、いつも一歩一歩確かめながらスローに進んでいることに安堵を感じる私でした。
あ〜〜、ドキドキした。。。。。
この上にI様の笑顔があります。
その後,I様はEdimburghを履いて帰られ、お見送りすると道の途中で立ち止まり、靴をジッと上から眺めてから、こちらへ振り向き、またニコッと笑われました。
by kokon-y
| 2010-03-02 16:15
| Hand made